公道を走る全てのドライバーは、もはや獲物（ターゲット）だ。
お前はまだ、自分の運転技術や、その場の感情だけでハンドルを握っているのか。
そんな脇の甘いドライバーを狙い撃ちにする、新たなハイエナ共が路上に解き放たれた事実を知らずに。
奴らは、お前のほんの一瞬の怒りや苛立ちを「金」に変えるプロフェッショナルだ。
その名も「あおらせ屋」。
今回は、この新たな詐欺師集団の狡猾な手口と、お前が路上で全てを失わないための、唯一絶対の対策を授ける。
【罰金50万】あおり運転でカモられるな！新たなシノギ「あおらせ屋」の全手口
“一発免停”の恐怖を悪用する、道路交通法の抜け穴
話の前提として、2020年に行われた道路交通法の改正について、脳に刻み込んでおく必要がある。
この改正で「妨害運転罪」というものが新設された。
車間距離を詰めたり、幅寄せしたり、不必要な急ブレーキを踏んだりする、いわゆる「あおり運転」と見なされる10種類の行為が対象だ。
これに違反すると、違反点数は一発で25点。
もし高速道路上で相手を停止させるなど、悪質だと判断されれば35点。
要するに、一度でも明確なあおり運転で通報されれば、お前の免許は即座に取り消されるということだ。
そして、この「一発アウト」という恐怖を悪用して稼ぐのが、「あおらせ屋」だ。
狩りの全手順：獲物の選定から“交渉”という名の恐喝まで
奴らがまず狙うのは、特定の車種だ。
それは、「後方を録画するドライブレコーダー」を搭載していない車。
前方だけのドラレコや、そもそもドラレコ自体を付けていない車は、奴らにとって「防犯意識の低いカモ」の証明でしかない。
ターゲットを定めると、奴らは執拗な嫌がらせを開始する。
後方からビタ付けしてプレッシャーをかけたり、逆に運転が下手な素人を装って、じりじりと車間距離を詰め続けたりする。
目的はただ一つ。
お前が痺れを切らし、カッと頭に血が上って「急ブレーキ」を踏む、その一瞬を待っているのだ。
お前が怒りに任せて急ブレーキを踏んだ、まさにその瞬間から、狩りは最終段階に入る。
奴らは、ダッシュボードに隠していたスマートフォンを取り出し、録画を開始する。
そこには、自分たちの挑発行為は一切映っていない。
ただ、「理由なく急ブレーキを踏み、後続車を危険に晒すお前」の姿だけが、鮮明に記録されていく。
十分な「証拠」が撮れたと判断すれば、奴らはお前の車を停止させ、録画したスマホの画面を見せつけながら、静かに、しかし確実に交渉を開始する。
免許は一発取り消し。
最大で50万円以下の罰金。
会社に知られれば、社会的信用は失墜し、場合によっては実名報道されるリスクすらある。
そんな絶望的な未来を淡々と突きつけ、お前の支払い能力を探り始めるのだ。
これが、法の穴を知り尽くしたプロのシノギだ。
狩られる側から抜け出す、唯一絶対の武装
奴らの手口を理解したなら、対策は自ずと見えてくる。
答えは、後方も含めて録画できるドライブレコーダーを設置し、「この車は全てを記録している」と外部に知らしめることだ。
これ以外に、根本的な解決策は存在しない。
「金がない」という言い訳は通用しない。
数千円の投資をケチった結果、数十万円の示談金を支払うことになる現実を想像しろ。
Amazonを漁れば、安価で高性能なモデルはいくらでも見つかる。
それすら惜しいというのなら、せめて「ドライブレコーダー録画中」のステッカーを貼り、ダミーでもいいから後方カメラを設置しろ。
重要なのは、あおらせ屋に「こいつは面倒そうだ」「証拠が残るリスクがある」と判断させ、最初のターゲットから外させることなのだ。
自分の身を守るための最低限の武装を怠るな。
路上は、もはや戦場なのだから。
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