【禁断の裏ワザ】姓を変えて信用情報をリセット?ブラックリストから逃れる方法の真実と全リスク

「姓を変えて、全くの別人として人生をリセットできないだろうか?」

金融ブラックの状態に陥り、八方ふさがりになった時、そんな禁断の考えが頭をよぎるかもしれません。

今回は、その手法の「理論上の可能性」と、それを打ち砕く「現実の壁」について詳しく解説します。

なぜ「姓を変えればリセットできる」と考えられるのか?

この考えの根底には、信用情報機関(CICなど)が、氏名や生年月日、電話番号といった情報をキーに個人を識別している、という事実があります。

理論上は、これらのキー情報が過去のブラック情報と一つも一致しなければ、金融機関はあなたを「同姓同名の別人」あるいは「まっさらな人(スーパーホワイト)」として認識する可能性がある、というわけです。

【最重要】理論を打ち砕く「5つの現実の壁」

しかし、現実はそう甘くありません。

現代の日本では、過去の情報と新しい情報を紐付けるための「壁」がいくつも存在します。

安易に実行すると、状況が好転するどころか、さらに悪化する可能性が極めて高いです。

壁1:運転免許証番号

これは最強の個人識別キーです。

運転免許証の番号は、紛失や更新、改姓をしても一生変わりません。

身分証明書として免許証を提出した瞬間に、過去の全情報と紐付けられます。

壁2:マイナンバーカード

これも免許証と同様、あるいはそれ以上に強力なキーです。

金融機関の本人確認でも利用が広がっており、過去の情報を隠し通すことは不可能です。

壁3:その他の個人情報

氏名と生年月日以外にも、過去に一度でも使ったことのある「電話番号」「住所」「勤務先」などが少しでも一致すれば、そこから紐付けられる可能性があります。

壁4:金融機関による追跡

現在進行形で借金の滞納がある場合、金融機関は定期的にあなたの住民票を取得し、住所や氏名の変更を追跡しています。

壁5:「スーパーホワイト」という新たな地獄

仮に、これらすべての壁を乗り越えても、30代以降で信用の履歴が全くない「スーパーホワイト」の状態は、逆に「過去に何かあった人」と見なされ、審査に通りにくくなるという皮肉な現実が待っています。

結論:専門家が語る「本当の再起の道」

ここまで見てきたように、「姓を変えてリセット」という裏ワザは、リスクとハードルが高く、現実的ではありません。

多くの専門家が示唆しているのは、小手先のテクニックではなく、法的に認められた「正攻法」で問題を解決することです。

  • 時効の援用
  • 自己破産

弁護士などの専門家に相談の上で、こうした手続きを踏む方が、結果的に早く、そして確実に人生を再スタートできる可能性が高いのです。

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