「生活保護を受給しているけど、少しでも生活に潤いが欲しい…」
そう考え、すきま時間で手軽に始められる「ポイ活」に関心を持つ方は少なくありません。
しかし、同時に大きな不安がつきまといます。
「ポイ活で得たポイントは収入として申告すべき？」「申告しなかったらケースワーカーにバレてしまうの？」
そもそも「ポイ活」自体にまだ詳しくないという方は、まず全体像を掴むことから始めると良いでしょう。
今回は、このデリケートな問題について、専門家の見解を交えながら、賢くポイ活と付き合う方法を解説します。
結論：少額のポイ活がバレる可能性は極めて低い
まず結論から言うと、常識の範囲内で行うポイ活が、行政に発覚し指摘を受ける可能性は極めて低いです。
専門家によると、理由は以下の2点です。
- ポイントサービスは国内外に無数に存在し、行政がそのすべてを把握・追跡するのは現実的に不可能。
- 生活保護受給者の資金で得られるポイントは社会通念上、高額になりにくいため、調査対象になりづらい。
とはいえ、忘れてはならない大原則があります。
それは、公的なルール上では「ポイントも資産・収入と見なされる」という事実です。
「生活保護手帳 別冊問答集」にもその旨が記載されており、収入申告が義務付けられています。
この点を理解した上で、どう行動すべきかを考えることが重要です。
【最重要】指摘リスクを避けるポイントの使い方
では、どうすれば指摘されるリスクを最小限に抑えられるのでしょうか。
専門家が最も注意を促しているのは、ポイントの「使い方」です。
現金化して口座に入金するよりも、ポイントで購入した「物」から生活状況の変化を疑われる可能性の方が高いのです。
以下のOK例とNG例を参考に、賢い使い方を心がけましょう。
〇 OKな使い方（バレにくい）
ポイントは「日々の生活費の足し」として、少額でコツコツ消費するのが鉄則です。
- スーパーやドラッグストアでの買い物時に、数百円分をポイントで支払う。
- ポイントをPayPayや楽天ペイなどの電子マネーに交換し、日常の少額決済に利用する。
- 普段は我慢している、少し高めのお菓子や飲み物を買う。
このように、生活に溶け込ませるような使い方であれば、外部から見て不自然に映ることはありません。
× NGな使い方（バレやすい）
絶対に避けるべきなのは、生活レベルに見合わない高額商品の購入です。
- 貯めたポイントで最新の家電やブランド品などを購入する。
- ポイントで購入した物品をフリマアプリなどで転売する。
こうした行動は、ケースワーカーの家庭訪問時などに「どうやって手に入れたのか」と疑問を持たれる直接的な原因になります。
贅沢をしたい気持ちは分かりますが、それが受給資格の停止に繋がっては元も子もありません。
まとめ：ルールを理解し、賢く生活を豊かにしよう
ポイ活は、厳しい生活の中にささやかな潤いをもたらしてくれる有効な手段です。
大きな贅沢は難しいですが、「バレるか、バレないか」という視点ではなく、「疑われない、賢い使い方」を意識することで、リスクを抑えながらその恩恵を受けることは十分に可能です。
ルールを正しく理解し、自己責任の範囲で、あなたの生活を少しだけ豊かにしてみてはいかがでしょうか。
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