「医者で投資家、月収数百万」「普通の主婦がFXで自由な生活」
SNSを開けば、そんなキラキラした投稿が毎日のように流れてきますよね。
「本当にそんなに儲かるの?」と半信半疑ながらも、少し気になってしまうのが人間の心理です。
今回は、そんなSNSアフィリエイターたちが使う「実績盛り」の巧妙なテクニックを暴露します。この手口を知れば、甘い話に騙されることはなくなるはずです。
実績を「捏造」する具体的なテクニック
彼らが使う手口は、単純なものから非常に巧妙なものまで様々です。
初級編:画像やデモ口座の悪用
- 海外フォーラムから画像を盗用: SNSに出回っていない海外の取引画像を拝借します。ただし、画像検索でバレることも。
- デモ口座の画像を使用: 実際のお金を使わないデモ口座で大きな利益を出したように見せかけ、その取引履歴を本物のように投稿します。
中級編:知識と技術を使った偽装
- 画像編集ソフトで加工: 一定のスキルは必要ですが、取引履歴の数字などを直接書き換えてしまいます。
- ブラウザの開発ツールで改ざん: Webサイトに表示されている口座残高などは、ブラウザの機能を使えば驚くほど簡単に書き換えが可能です。
上級編:巧妙なトレード偽装
- 両建てして勝った方だけ見せる: 2つの口座で「買い」と「売り」を同時に行い、利益が出た方の口座履歴だけを公開します。
- 利益が出ている取引だけ決済: 複数のポジションを持ち、含み損の取引は放置したまま、利益が出た取引だけを決済して「常勝トレーダー」を演出します。
- pips(値幅)のトリック: FXでは利益額より「何pips取れたか」が重視されますが、これを悪用します。ごく少額の資金で何度も取引を行い、「合計1,000pips獲得!」などと数字の大きさだけで凄腕に見せかけます。
さらに信じ込ませる「補助テクニック」
取引実績だけでなく、以下のような演出でさらにカモを惹きつけます。
- ダミーの札束画像: Amazonなどで安く手に入る撮影用の札束を使い、金持ちアピールをします。
- 少額の金券を配る: 「LINE登録でアマギフ配布」などで人を集め、情報リテラシーの低いリストを集めます。
【見分け方】怪しいアフィリエイターの共通点
では、どうやって彼らを見分ければいいのでしょうか。以下のような特徴があれば要注意です。
① プロフィールが盛りすぎ:「医者」「弁護士」「外資系金融」など、権威ある職業を名乗りがち。経歴と発言に矛盾がないかチェックしましょう。
② 事前のトレード予測がない:「これからこうなる」という相場見通しは語らず、後から「儲かった」という結果報告ばかり。これは実力がない何よりの証拠です。
③ 話に一貫性がない:その場しのぎで話を作るため、過去の発言と矛盾することがよくあります。
まとめ:知識で自分を守る
SNS上のキラキラした情報を見た時に「本当かな?」と一歩立ち止まって考えるクセをつけることが、詐欺から身を守るための最強の自衛策です。
最後に、情報リテラシーを高めるために役立つ、おすすめの書籍を2冊ご紹介します。
1. 池上彰の知らないと恥をかく世界の大問題
世の中の複雑な問題を分かりやすく解説してくれる池上彰さんの本は、物事の本質を見抜く目を養うのに最適です。
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2. その情報、本当ですか?
まさに今回のテーマにぴったりの一冊。情報に振り回されないための具体的な考え方が身につきます。
甘い言葉に惑わされず、自分の資産は自分で守りましょう。
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