使い道のない田舎の土地を相続してしまい、毎年固定資産税を払い続けるだけの「負の遺産」に頭を悩ませていませんか。
売るに売れず、捨てることもできなかったそんな土地を、たった20万円で国が引き取ってくれるという、革命的な新制度が始まっています。
救世主!「相続土地国庫帰属制度」とは?
その新制度とは、法務省が管轄する「相続土地国庫帰属制度」です。
一言で言えば、「一定の要件を満たした不要な土地を、国が20万円の負担金で引き取ってくれる制度」です。
これまで処分に数百万円かかることもあったことを考えれば、まさに破格の金額と言えるでしょう。
【重要】制度を利用するための主な条件
この画期的な制度を利用するには、いくつかの重要な条件をクリアする必要があります。
- 相続した土地であること:自分で購入した土地ではなく、相続によって取得した土地が対象です。
- 建物や担保権がない更地であること:土地の上に家などがある場合は、事前に解体・撤去しておく必要があります。
- 土地の境界が明確であること:隣の土地との境界がはっきりしている必要があります。
- 管理・処分を妨げるものがないこと:崖や土壌汚染、埋設物などがない土地である必要があります。
まずは「土地の管理」から
この制度の審査をスムーズに進める上で、土地が適切に管理されていることは大前提となります。
草木が伸び放題で荒れ果てた状態では、申請を受け付けてもらえない可能性もあります。
遠方で頻繁に草刈りに行けない場合でも、強力な除草剤を散布しておくなど、最低限の管理を心がけましょう。
「相続土地国庫帰属制度」は、これまで塩漬けにするしかなかった不要な土地を手放せる、まさに革命的な制度です。
固定資産税を払い続ける将来から解放される「出口」ができたのです。
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