賃貸物件を契約する際、ほぼ強制的に加入させられる「火災保険」。
「どうせ火事や台風の時にしか使わないし、正直なところ掛け捨てでしょ?」
多くの人がそう思っているかもしれませんが、実はその考えは大きな間違いかもしれません。
あなたの火災保険には、自分の不注意で壊してしまった高価な家財の修理代をカバーしてくれる、超強力な補償が隠されている可能性があるのです。
火災保険の盲点「汚破損(おそん)補償」とは?
そのカギを握るのが、火災保険に含まれる「家財保険」の中の「汚破損(おそん)損害補償」という特約です。
これは、火災や水害といった天災ではなく、「予測できない偶然な事故によって、家財が汚れたり壊れたりした」場合に適用される補償です。
不動産屋が勧める一般的な火災保険には、この補償が付いているケースが多いため、まずはご自身の保険証券や契約のしおりを確認してみてください。
「不測かつ突発的な事故(汚損・破損)」といった項目にチェックがあれば、あなたもこの裏ワザを使える可能性があります。
「そもそも保険証券がどこにあるか分からない…」という方は、この機会に整理用のファイルを用意するのをおすすめします。
こんな「うっかり」も対象に!具体例を紹介
「偶然な事故」と言われてもピンとこないかもしれませんが、具体例を見るとその凄さが分かります。
- 掃除中にテレビを倒してしまい、画面が割れてしまった。
- 模様替えの最中に、パソコンを落として壊してしまった。
- 子どもがジュースをこぼして、ゲーム機が動かなくなった。
- 自分で引っ越し作業中、運んでいた冷蔵庫を落として破損させた。
そう、これらはすべて「故意」ではなく「不注意」による破損のため、保険が適用される可能性があるのです。
メーカーの保証期間が切れていて、高額な修理費を諦めていた家電も、この補償で救われるかもしれません。
知っておくべき注意点
もちろん、万能というわけではなく、いくつか知っておくべき点があります。
- 全額が戻るとは限らない:保険金の計算方法には、新品を買い直す価格(新価)と、現在の価値で計算する価格(時価)があり、プランによって異なります。
- 免責金額(自己負担額)がある:「損害額のうち3,000円は自己負担」といった設定がある場合が多いです。
- スマホやノートPCは対象外の場合も:持ち運びが可能な一部の電子機器は、対象外とされているケースもあるため、契約内容の確認が必要です。
今すぐあなたの保険証券を確認しよう
この「汚破損補償」は、あまり知られていないため、保険申請のまさに盲点となっています。
知っているか知らないかで、数万円、数十万円の差が生まれる可能性があるのです。
「うっかり」高価な家財を壊してしまった時のために、まずは自分の保険にこの最強の補償が付いているか、今すぐ確認してみてはいかがでしょうか。
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